不登校特例校は、不登校の生徒のための学校です。
独自の教育課程があるので、不登校のお子様でも通いやすく、授業形態やクラス編成などの自由度が高い学校もあります。
授業料は公立の場合は無料ですが、私立になると費用がかかりますから、ご家庭への負担がかかることもあります。
今回は、仙台市で初の不登校特例校の特徴やメリット、デメリットなどについてご紹介します。
仙台市で初の不登校特例校の特徴
不登校特例校は、国の学習指導要領にとらわれず、教育課程を柔軟に編成できる学校です。
2022年6月「経済財政運営と改革の基本方針」に、初めて特例校設置について明記されました。
更に、2023年3月には、教育振興基本計画に以下の内容がまとめられました。
- 不登校特例校を5年後までに都道府県や政令指定都市の全てに設置すること
- 将来的には全国で300校設置することを目指すこと
また、以下の内容も盛り込まれています。
- パソコンやタブレットなどデジタル端末を活用した授業
- デジタル人材育成の促進
- 教師の働き方改革
仙台市の不登校が多い理由とは
2023年3月現在、全国の不登校の児童・生徒数は増加傾向にあります。
不登校になる原因は、無気力や不安、コロナウイルス感染症の影響などもあると言われています。
仙台市においても不登校児童、生徒数の数は、毎年増加傾向にあります。
仙台市の不登校の児童・生徒の割合は、全国平均と比べて高いと言われています。
理由は、休校が減り、児童・生徒のかかわりが増えたことで、いじめの件数も増加したとみています。
宮城県内の教育委員会では、民間のフリースクールとの連携強化やスクールソーシャルワーカーの配置なども行っています。
しかし、居場所を求める児童・生徒数と受け入れる側の数や体制、規模などが整っていないという現状もあり、不登校特例校の必要性が高まっています。
仙台市で初の不登校特例校はろりぽっぷ小学校とは
2023年4月には仙台市、白石市で不登校特例校が開校します。
仙台市で初の不登校特例校は、私立「ろりぽっぷ小学校」です。
仙台市では初の不登校特例校の開校になります。
白石市には、白石きぼう学園（白石南小学校・白石南中学校）が開校します。
小中一貫の不登校特例校は、東北で初めてです。
仙台市で初の不登校特例校の問題とは
仙台市で初の不登校特例校であるろりぽっぷ小学校には、問題もあります。
ろりぽっぷ小学校の問題は、費用のことです。
公立の小・中学校であれば、費用はかかりませんが、私立の不登校特例校では費用がかかります。
私立の不登校特例校では、経済的負担が大きく、通学できないというご家庭もあります。
学校法人ろりぽっぷ学園では、家庭支援を求めた要望書を仙台市へ提出しました。
しかし、仙台市では「国のほうで財政支援について検討していること、働きかけていきたい」ということで、費用面についての課題は、解消されていません。
不登校のお子様の数が増えている一方で、不登校のお子様に対応できるところが追い付いていないという現状があります。
不登校特例校の設置だけではなく、費用のことについて問題も解消されることを願うばかりです。
仙台市で初の不登校特例校のメリット、デメリット
不登校特例校は、不登校の実態に配慮した教育課程をもつ学校であり、学習指導要領にとらわれることなく、柔軟に対応できる学校でもあります。
ここでは、仙台市で初の不登校特例校のメリット、デメリットについてご紹介します。
不登校特例校のメリット
仙台市で初の不登校特例校のメリットとして、転校できるということがあります。
転校することで、不登校特例校を本籍校として扱うことができるようになります。
不登校特例校は、学校と同じ扱いになるので、出席すれば出席扱いになりますし、卒業資格も認められます。
不登校特例校のデメリット
不登校特例校は、仙台市で初ですが、デメリットもあります。
それは、不登校特例校の数が少ないということです。
10都道府県21校（2022年4月）ありますが、その半数が首都圏です。
2023年に5年後までに、都道府県や政令指定都市の全てに設置とありますが、現状としてはすぐに対応することは難しいという状況です。
また、先ほどご紹介した私立の不登校特例校の費用のこともデメリットと言えるでしょう。
フリースクールとは
フリースクールは、条件があるものの出席扱いになりますから、お近くに不登校特例校がない場合におすすめです。
フリースクールで出席扱いになるためには、文部科学省不登校の定義「年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたものに該当している」ということを満たす必要があります。
しかし、不登校になるとご自宅から出ることが難しいケースもありますし、フリースクールでは年間30万円以上の費用もかかります。
また、不登校特例校とフリースクールでは、卒業証書や進路関係書類の発行がないという違いもあります。
出席扱いになる学習教材や個別指導とは
不登校特例校は、仙台市で初ですから、お住まいの県にない場合やフリースクールへお子様が通うことが難しい場合は、出席扱いになる教材や個別指導がおすすめです。
ここからは、不登校でも出席扱いになるすらら、個別指導のティントルをご紹介します。
すらら
すららは、小学1年~高校3年生までが対象で、不登校でも出席扱いになるサポートがあります。
不登校でも出席扱いになるためには条件がありますが、すららでは全ての条件を満たしています。
全国300人以上の不登校のお子様が出席扱いとして認められているという実績もあります。
すららの利用料金は、教科数や学年によっても異なります。
すららの入会金（税込）は以下です。
- 小中・中高5教科コースは7,700円
- 小中・中高3教科、小学4教科コース税込み11,000円
5教科（国語/数学/理科/社会/英語）コースの場合の月額料金（税込）は、以下です。
- 毎月支払いコース月額10,978円
- 4ヵ月継続コース月額10,428円
※すららの月額料金は、選ぶコースによって異なります。
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ティントル
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オンライン上のバーチャル教室に入室し、入室記録を基に出席の確認を行います。
子供の家庭学習におすすめティントルの魅力をご紹介します。
- お子様に合わせた指導内容、配慮など専門のスタッフが講師として指導
- オンラインでも出席扱いになる（学校長の認可が必要）
- 教育カウンセラー1級不登校心理相談士の資格を保有するスタッフがサポート
- 通信制高校の生徒の進学（面接や小論文対策、勉強の仕方、受験の制度についてなど）もサポート
- 発達障害を持っていても担当スタッフが対応
- minecraftが土台のマイクラッチでプログラミングを学ぶことができる
【ティントル 不登校専門オンライン個別指導】は、1コマ30分の授業です。
小学生、中学生、高校生の3つのコースがあり、講師のランクによっても料金が異なります。
ティントルでは、説明や無料体験を実施していますので、この機会に是非ご検討ください。
まとめ
仙台市で初の不登校特例校の特徴やメリット、デメリット、フリースクールとの違いなどについてご紹介しました。
不登校特例校の必要性は増していますが、全国的に設置数がまだまだ足りないという現状があります。
出席扱いになるフリースクール、学習教材、個別指導などがありますから、不登校のお子様が再登校できるまでは、できるだけ前向きな気持ちで学習できそうなところを選びましょう。
学習だけではなく、メンタルサポートにも対応している所もあります。
仙台市では「不登校児童生徒などへの支援」も行っていますので、電話又は来所相談してみませんか。
仙台市適応指導センター「児遊の杜」はこちらから
