小学校へ入学すると規則正しい生活を送ることになります。
十分な睡眠時間を確保しない場合は、昼間に眠気を感じやすく、勉強に支障が出ることもあります。
夜更かしが原因で朝起きることが難しくなり、不登校になることもありますから、きちんと眠ることが大切です。
しかし、ゲームやテレビ、動画視聴など、お子様にとって楽しいことがあるとなかなか眠らず、こどもが寝ないことでお困りの保護者の方もいるでしょう。
今回は、小学生が寝ない時の対処法や寝ない理由などをご紹介します。
小学生が寝ない時の対処法
小学校では、国語や算数、理科など様々な強化を学びますので、不眠によって学習力、集中力の低下が起きると、学力に影響が出る可能性があります。
睡眠不足は、精神を不安定にすることにも繋がりますから、できるだけ早く対処する必要があるでしょう。
ここからは、小学生が寝ない時の対処法をご紹介します。
生活習慣を整える
小学生が寝ない時の対処法として、生活習慣を整えることをおすすめします。
生活習慣の乱れは、不眠に繋がりますので、規則正しい時間に寝る、起きる、朝食を食べるということを習慣にすることが大切です。
テレビやゲーム、スマホなどお子様が夢中になる誘惑は多いですが、夜中まで楽しむことを繰り返せば、夜更かしの習慣がついてしまいます。
寝る前に興奮することは、寝つきの悪さや不眠にも繋がりますから、寝る時間が来たら必ずやめるという約束、ルールを決めると良いでしょう。
布団に入る時間を決める
小学生が寝ない時の対処法として、布団に入る時間を決めることもおすすめです。
毎日同じ時間に布団に入ることで、生活リズムは整います。
また、寝る時の服装として、きちんとパジャマに着替えることが大切です。
着替えることで、寝ようという気持ちにも切り替わります。
季節や気温に合わせた寝具類にすることで、眠りやすくなります。
布団や枕、パジャマなどの寝具類をお子様の好みで揃えて、快適な寝室にしましょう。
寝ることを楽しい時間にする
小学生が寝ない時の対処法として、寝ることを楽しい時間にすることもおすすめです。
寝るよりもパソコンやスマホ、ゲームなどの時間が楽しいと思っていると、なかなか寝る気持ちにはなりません。
こどもが楽しいと思うことを準備しておけば、寝ることに対して抵抗がなくなり、寝ようという気持ちになりやすくなります。
- こどもが好きな本を用意する
- 親子で一緒に話しながら眠る
- こどもが好きなぬいぐるみを傍に置く
- 絵本や童話、宇宙などの映像が流れるプロジェクターを使う
- オルゴールや癒しの音楽を流す
特に、読書にはリラックス効果があると言われているので、本を読むことで寝やすい状況にすることができます。
パソコンやスマホのようにブルーライトが出ませんし、適度に目も疲れるので、こどもを寝かせたい時におすすめです。
早起きの習慣をつける
小学生が寝ない時の対処法として、早起きする習慣をつけることもおすすめです。
起きる時間が早くなれば、寝る時間も早くなります。
お子様が登校時間のギリギリに起きている場合は、朝起きる時間を変えてみましょう。
早起きの習慣をつけることで、遅刻しなくなるだけではなく、早寝にもなるでしょう。
お昼寝させない
小学生が寝ない時の対処法として、お昼寝させないということもおすすめです。
昼寝をすることで睡眠が満たされ、夜になっても眠くないという可能性があります。
幼児期には昼寝は必要なことですが、長時間の昼寝や夕方の昼寝は、夜の睡眠の妨げになります。
昼寝させないことで、夜になると自然に眠くなり、早寝できるようになります。
体を動かす
小学生が寝ない時の対処法として、体を動かすということがあります。
昼間に体を動かすことは、疲労を感じることができるので、こどもの寝つきが良くなります。
ゲームや動画視聴などで体を動かさず、運動不足気味のお子様もいるでしょう。
日中の明るい日差しの下で、体を動かす遊びを取り入れることで、体内時計も整って、自然に入眠できるでしょう。
小学生が寝ない理由は母親の労働時間
小学生が寝ない理由として、お母さんの労働時間が長いこともあります。
厚生労働省の健康情報サイトには、以下のような記載があります。
1歳6か月児・2歳児・3歳児・4歳児・5-6歳児のすべてにおいて22時以降に就寝する割合が増加しており、子どもの生活リズムが年々夜型傾向にあることが明らかになりました。
厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイト
調査によると、お母さんの労働時間が長いこどもほど、22時以降に就床する割合が多いということもわかりました。
共働きで長時間労働が多いご夫婦の場合は、母親だけではなく、父親の帰宅時間も睡眠の妨げになる可能性があることも理解しておくと良いでしょう。
小学生の睡眠時間の目安とは
成長期のこどもにとって睡眠時間は、大変貴重な時間です。
特に、こどもの睡眠は、脳の発達にも密接に関連しています。
こどもの心身の健全な発達において、十分な睡眠が欠かせません。
厚生労働省「発達期の子どもの睡眠基礎知識」には、睡眠時間について以下のような記載があります。
- 新生児:1日あたり16時間以上眠って過ごす
- 幼児期3歳から6歳:1日あたり10時間から11時間前後の睡眠
- 学童期6歳から12歳:1日あたり8時間から10時間の睡眠
こどもの年齢によっても睡眠時間は異なりますが、不足すると体内時計が乱れます。
健やかな成長のためには、こどもの年齢に応じて適切な睡眠時間を確保することが大切です。
まとめ
小学生が寝ない時の対処法についてご紹介しました。
睡眠は、大人にとってもこどもにとっても大切な時間です。
こどもが寝る時は、寝やすい条件やコツが必要ですが、色々な方法を試すことで、お子様が寝やすい状況が分かるはずです。
小学生の睡眠は、成長においても大切なことです。
規則正しい生活を送ることでも寝やすい状況になります。
小学生には夜更かしさせず、日中は適度に体を動かして、夜に寝やすくなるようなリズムを作りましょう。