子どもの食べる量は、個人差がありますので、よく食べる子もいれば、あまり食べない子もいます。
好き嫌いがなく、よく食べる子どもの場合は、食べないという心配がなく、親や保護者の方にとって嬉しいことですが、食べ過ぎではないかという心配もあるでしょう。
人間には満腹中枢がありますが、子どもの場合は未発達なので、満足になりにくい傾向があります。
更に、消化器官も未発達なので、子どもの体に負担がかからないように、食べさせる側が配慮する必要があります。
今回は、子どもの食べ過ぎを予防する方法をご紹介します。
子どもの食べ過ぎを予防する方法とは
子どもは、満腹感を感じにくいので、自分で食べる量を制御することが難しいと言われています。
成長と共に自分でわかるようになりますが、うまく機能できるようになるまでは、親や保護者の方の配慮が必要です。
食べたいだけ食べさせたいという気持ちにあるでしょうが、体の負担にならないようにするために、食べ方やメニュー、食事の出し方などを工夫しましょう。
ここからは、子どもの食べ過ぎを予防する方法についてご紹介します。
料理を薄味にする
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、料理を薄味にすることをおすすめします。
料理の味付けが濃い場合は、味をすぐに確認できるので噛む回数が少なくなる傾向にあります。
薄味の場合は、噛むことで味を確認しますので、噛めば噛むほど味がわかりますし、満腹にもなります。
食品添加物や化学調味料などをできるだけ使わず、シンプルな味付けにすることで、食べ過ぎを予防することに繋がるでしょう。
大人と比べて、子どもの味覚は、ダイレクトに伝わりやすいので、素材そのものの味を知ってもらうためにも、味付けは薄くしましょう。

よく噛む習慣をつける
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、よく噛む習慣をつけることもおすすめです。
柔らかい料理や小さく切ってある料理などは、子どもが食べやすいですが、噛む回数が少なくうなる可能性があります。
満腹と感じるためには、噛む回数を増やして、満腹中枢を刺激する必要があります。
よく噛む習慣をつければ、食べ過ぎを予防するだけではなく、子どもの顎の成長も促しますし、消化もしやすくなります。

また、よく噛むことは、唾液の分泌も増やすので、虫歯にもなりにくいという効果が期待できます。
子どもが食べ過ぎている時は、噛む回数を確認しましょう。
料理の歯ごたえを意識する、食材の大きさを変える、親や保護者の方が良く噛む様子を見本になって見せるなどして、子どもによく噛む習慣をつけてもらいましょう。
キッズプレートで出す
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、大皿ではなくキッズプレートで出すこともおすすめです。

大皿で盛り付けるとどのくらい食べたかどうかわからなくなりますし、子どももたくさん食べることができると思ってしまいます。
それぞれ個別のプレートやお皿で出すことで、自分の食べる量を確認することができます。
「これで終わり」、「あと少しでなくなりそう」なども目で見てわかりやすいので、子どもの食べ過ぎを予防するために、大皿で出すことは控えましょう。
満腹になりやすいメニューにする
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、満腹になりやすいメニューにすることもおすすめです。
満腹になりやすいメニューは、たんぱく質や野菜、汁物などです。
たんぱく質を出す
たんぱく質は、子どもの食べ過ぎにおすすめです。
ごはんやパンなどの主食は、炭水化物が多いのですが、満腹になりにくいので、食べ過ぎる可能性があります。
肉や魚、卵などにはお腹がいっぱいになりやすいたんぱく質が含まれているので、適量を出すことで、子どもの食べ過ぎを予防することができるでしょう。

野菜を出す
野菜は、子どもの食べ過ぎにおすすめです。
野菜は、食物繊維が豊富に含まれており、咀嚼回数も増えるので、満腹になりやすい食べ物のひとつです。
野菜スティックのような噛み応えがある状態で出すことで、すぐに呑み込めず、ゆっくり噛むことになるので、無理なく噛む回数を増やす効果も期待できます。

汁物を出す
汁物は、子どもの食べ過ぎにおすすめです。
味噌汁や野菜スープなど汁物を追加することで、満腹になりやすく、栄養も摂取できます。
汁物をごはんやおかずとセットで出すことで、お腹にたまりやすく、子どもの食べ過ぎを予防できるでしょう。
おやつを利用する
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、おやつを利用することをおすすめします。
食事の際、空腹になりすぎると子どもは食べ過ぎてしまう傾向にあるので、食事の間におやつを利用しましょう。
チョコレートやスナック菓子、アイスクリームなど、子どもが好むおやつは様々あります。
しかし、腹持ちしないおやつの場合は、食べてもすぐ空腹の状態になりやすく、次の食事で過食もしやすくなります。
子どもにおすすめのおやつは、以下です。
- ハムやレタス、卵などのサンドイッチ
- 塩やしらす、おかかなどのおにぎり

サンドイッチやおにぎりは、市販のおやつと比べて、カロリーが低いのでおすすめです。
また、腹持ちも良いので、子どもの空腹感を和らげることができるでしょう。
食事の終わりを教える
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、食事の終わりを教えるということもおすすめです。
食事の時間が好きな子どもは、いつまでもおわかりして、長く楽しもうとします。
おかわりも続いてしまうので、親や保護者の方が見本となって、「ごちそうさま」と言い、食事を終わらせる習慣をつけましょう。

子どもの食事の残りが少なくなった時、「おかわりする?」と聞くのではなく、「おいしかったね」、「おしまいにしよう」、「ごちそうさましようか」など声をかけましょう。
食事を終わらせることが難しいお子様でも声がけがあれば、終わりに気づき、食べ過ぎを予防することができます。
食事後のお楽しみを作る
子どもの食べ過ぎを予防する方法として、食事後のお楽しみを作るということもおすすめです。
食事が好きな子どもは、いつまでも食卓に居たがる傾向にありますが、食事以外にも楽しみがあれば、食べ過ぎを予防することができます。
例えば、食後に、子どもの好きな絵本の読み聞かせをすることで、食事ではなく、絵本に気持ちが向かいます。
絵本を見ている間に子どもの満腹中枢も刺激されるので、「もっと食べたい」という気持ちもなくなるでしょう。

まとめ
子どもの食べ過ぎを予防する方法をご紹介しました。
子どもの食べ過ぎは、嘔吐や腹痛を招くこともありますので、ご心配になるでしょう。
スナック菓子やジュースを控えてバランスの良い食事を摂っていれば、肥満になりにくく、風邪や体調不良時の回復も早いと言われています。
食べる量を子供が自分で制御できるようになるまでは、親や保護者の方が配慮することが大切です。
バランスよく、食べ過ぎではない量を提供して、子どもの心と体の健康維持に努めましょう。