夜更かしは、睡眠習慣のリズムが乱れるので、昼間でも眠気を感じやすくなります。
朝起きることが辛くなると朝食を食べずに学校へ行く、授業中に眠気を感じるなどお子様にとって良いことはないので、体内時計を整える必要があります。
今回は、子供が寝ない理由や寝かせるコツなどについてご紹介します。
子供が寝ない理由とは
子供の不眠は、集中力や学力の低下、精神の不安定などに繋がりますので、早期に解決する必要があるでしょう。
まずは、子供が寝ない理由をご紹介します。
生活習慣の乱れ
子供が寝ない理由として、生活習慣の乱れがあります。
テレビやゲーム、スマホなどに夢中になり、夜中まで遊んでしまうことを繰り返していると夜更かしの習慣がついてしまいます。
テレビやゲーム、スマホなどの光を寝る前に浴びることは、寝つきを悪くすることもあります。
昼寝している
子供が寝ない理由として、昼寝もあります。
小さいお子様には昼寝は必要なことですが、長時間の昼寝や夕方の昼寝は、夜の睡眠の妨げになります。
大人でも昼寝することで夜に眠れなくなるというケースがあります。
小学校1年生であれば、保育園、幼稚園から帰宅して昼寝するという習慣から離れられず、眠ることもあるかもしれません。
学校の生活に慣れてきたら、昼寝はせず、早めに寝せたほうが朝寝坊にもならないでしょう。
お母さんの労働時間
子供が寝ない理由として、お母さんの労働時間が長いこともあります。
厚生労働省の「生活習慣病予防のための健康情報サイト」には、以下のような記載があります。
1歳6か月児・2歳児・3歳児・4歳児・5-6歳児のすべてにおいて22時以降に就寝する割合が増加しており、子どもの生活リズムが年々夜型傾向にあることが明らかになりました。
厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイト
また、同じく厚生労働省の「幼児期の睡眠習慣に関する調査」によると、お母さんの労働時間が長いほど22時以降に就床する子供の割合が多いということもわかりました。
共働きで長時間労働が多いご夫婦の場合は、母親だけではなく、父親の帰宅時間も睡眠の妨げになる可能性があるでしょう。
子供を寝かせるコツや睡眠時間の目安とは
成長期の子供にとって睡眠時間は、大変貴重な時間です。
特に、子供の場合は、脳の発達とも密接に関連しており、心身の健全な発達においても睡眠は欠かせません。
厚生労働省「発達期の子どもの睡眠基礎知識」によると、子供の睡眠時間について以下ような記載があります。
- 新生児は1日あたり16時間以上眠って過ごす
- 幼児期3歳から6歳は1日あたり10時間から11時間前後の睡眠
- 学童期6歳から12歳は1日あたり8時間から10時間の睡眠
子供の年齢によって睡眠時間は異なりますが、不足すると体内時計が乱れるので、しっかりと確保する必要があります。
ここからは、子供を寝かせるコツをご紹介します。
決まった時間に布団へ入る
子供を寝かせるコツとして、決まった時間に布団へ入るということもあります。
毎日違う時間に布団に入っていても生活リズムは整いません。
夕食の時間、入浴の時間、布団に入る時間を毎日同じ時間に行うことで、生活リズムは整います。
また、布団へ入る時の服装もきちんとパジャマに着替えることが大切です。
着替えることで寝るという気持ちにもなるでしょう。
音楽やプロジェクターを利用する
子供を寝かせるコツとして、音楽やプロジェクターの利用もおすすめです。
オルゴールや自然の音が入った音楽、クラシックなどリラックスできる音楽を聴くことで心地良い気持ちになり、眠りにつくことができます。
子供用絵本や童話などの映像が流れるプロジェクターを利用すれば、寝室へ行く楽しみもできるのでおすすめです。
体を動かす
子供を寝かせるコツとして、体を動かすということがあります。
体を動かすことで、適度に疲労を感じることができ、寝つきが良くなります。
ゲームや動画視聴などで体を動かさず、運動不足気味のお子様もいますので、日中の明るい日差しの下で体を動かす遊びを取り入れることもおすすめです。
絵本の読み聞かせ
子供を寝かせるコツとして、絵本の読み聞かせもおすすめです。
布団やベッドで寝る前に、ご家族や保護者の方などが読むことで、リラックスしながら眠りにつくことができます。
絵本には、心を安定させる効果があります。
美しい絵や穏やかな気持ちになるストーリーの絵本であれば、お子様の夢の中へ入りやすいでしょう。
まとめ
子供が寝ない理由や子供を寝かせるコツなどについてご紹介しました。
睡眠は、大人にとっても子供にとっても必要なことです。
不登校の背景には、睡眠不足や生活リズムの乱れ、睡眠障害などもあると言われています。
お子様が寝ない時は、放置せずに、できるだけ早く対処しましょう。