みなさんは、不登校特例校をご存じでしょうか。
不登校特例校は、不登校の生徒のための学校です。
独自の教育課程があるので、不登校の子どもでも通いやすく、授業形態やクラス編成などの自由度が高い学校もあります。
今回は、不登校特例校の特徴やフリースクールとの違いなどについてご紹介します。
不登校特例校とは
不登校特例校は、一般的な学校とは異なります。
始業時間が遅い、授業が短いなど、国の学習指導要領にとらわれず、教育課程を柔軟に編成できるという特徴があります。
2024年3月不登校の児童・生徒数は、増加傾向にあり、過去最多でもありますので、不登校特例校の需要がますます高まることが予想されます。
不登校特例校の概要とは
不登校特例校は、年々増え続けている不登校の子どもに対応するために、平成17年7月の学校教育法施行規則改正で以下のように明記されています。
不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成して教育を実施する必要があると認められる場合、文部科学大臣が、学校教育法施行規則第56条に基づき(第79条(中学校)、第79条の6(義務教育学校)、第86条(高等学校)、第108条(中等教育学校)において準用)、学校を指定し、特定の学校において教育課程の基準によらずに特別の教育課程を編成して教育を実施することができます。
文部科学省不登校児童生徒の実態に配慮して特別に編成された教育課程に基づく教育を行う学校の概要
経済財政運営と改革の基本方針には、2022年6月に初めて特例校設置について明記されました。
不登校特例校の条件とは
不登校特例校には、入学条件があります。
年間欠席日数が30日以上などを参考にし、学校や管理する機関が判断します。
文部科学省では、不登校児童生徒について以下のように定義しています。
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者
不登校特例校への入学や転校を考えている場合は、現在通っている学校、教育委員会などへ問い合わせることから始めましょう。
不登校特例校の特徴とは
不登校になる子どもは、無気力や不安、コロナウイルス感染症の影響など様々なことが原因になっていると言われています。
不登校の子どもの数が増えている一方で、不登校に対応できる場所が追いついていないという現状があります。
不登校特例校は、不登校の実態に配慮した教育課程をもつ学校であり、学習指導要領にとらわれることなく、柔軟に対応できる学校でもあります。
ここからは、不登校の特徴をご紹介します。
生徒数が少ない
不登校特例校の特徴として、生徒数が少ないということがあります。
一般的な学校では、1学級当たり30人以上ですが、不登校特例校の1学級当たりの人数は、30人未満です。
教員1人当たりで見る子どもの数が少ないので、一人ひとりに合うサポートや指導が期待できます。
教員や臨床心理士、カウンセラーなど不登校に関する知識や理解がある人材も揃っています。
学校独自のカリキュラムでサポート
不登校特例校の特徴として、学校独自のカリキュラムでサポートするということもあります。
不登校特例校では、生徒一人ひとりに寄り添い、サポートできるように、学校によってカリキュラムも異なります。
不登校の子どもが通学できるように教員だけではなく、専門家も学校に在籍してサポートしているところもあります。
不登校特例校では、一般的な学校よりもサポートや指導、配慮などに力を入れており、生徒の状況やペースに合わせる授業が行われます。
勉強だけではなく、社会性、人との関りなども養うことができる学校と言えるでしょう。
授業時間が少ない
不登校特例校の特徴は、授業時間が少ないことです。
一般的な学校は、授業時間、授業計画が決まっているのですが、不登校特例校では、学校で授業時間を決めることができます。
学校独自の授業になりますが、不登校特例校の授業はゆとりがあると言えるでしょう。
不登校特例校の特徴として、生徒のペースで学習できることもあります。
一般的な学校では、全体に合わせて授業を進めますが、不登校特例校では、生徒の状況に合わせて指導します。
授業についていけずに不登校になった子どもにも寄り添って指導していきますので、勉強についていけず、周りに置いていかれるという心配はいりません。
不登校特例校の中には、毎日登校する、家庭学習を基本にするなど、自分で決めて生徒のペースで学習できるところもあります。
体験学習が多い
不登校特例校の特徴は、体験学習が多いことです。
不登校特例校では、授業時間が少ない分、体験学習を取り入れる学校が多いようです。
実際に体験学習で、スポーツやアウトドア、社会科見学などを体験することで、社会性や自立性を養い、学習意欲や自信に繋げることを促します。
不登校特例校とフリースクールの違いとは
不登校特例校は、全国に32校(2024年1月現在)ありますが、首都圏に多いという特徴もあります。
不登校の子どもがいる保護者様は、フリースクールについても検討されることがあるでしょう。
ここからは、不登校特例校とフリースクールの違いをご紹介します。
転校できる
不登校特例校とフリースクールの違いは、転校できるかどうかです。
不登校特例校は、文部科学大臣指定校なので、転校できます。
一方、フリースクールは、法律上の学校ではないので、転校できません。
通っている学校に在籍した状態で通うスタイルになります。
費用がかかる
不登校特例校とフリースクールの違いは、費用がかかるかどうかです。
公立の不登校特例校では、費用は掛かりません。
一方、フリースクールは、民間団体の運営なので、費用がかかります。
フリースクールによって異なりますが、年間30万円以上の費用がかかることもあります。
出席扱いになる
不登校特例校とフリースクールに違いは、出席扱いになるかどうかです。
不登校特例校は、転校後に出席することで、出席扱いになるだけではなく、卒業も認められます。
一方、フリースクールは、出席扱いになるための条件を満たす必要があります。
出席扱いになるためには、学校の校長先生や担任の先生、フリースクールの連携も必要です。
卒業証書の有無
不登校特例校とフリースクールの違いとして、卒業証書の有無があります。
不登校特例校では、卒業が認められ、卒業証書があります。
しかし、フリースクールでは、卒業証書がありません。
フリースクールでは、卒業証書のの他、進路関係書類の発行がないということもあります。
出席扱いになるオンライン学習教材や個別指導とは
不登校特例校やフリースクールについてご紹介しましたが、お近くにない場合や家庭学習を希望する場合は、出席扱いになるオンライン学習教材や個別指導もおすすめです。
学習面だけではなく精神面のサポートに力を入れている所もありますので、そのような学習サービスの利用も是非ご検討ください。
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対象年齢は、小学生から高校生までで5教科に対応しています。
ホームスクーリングコースがある!
不登校専門オンライン個別指導ティントルには、ホームスクーリングコースがあります。
ホームスクーリングコースは、映像学習を頑張ることや学習意欲の向上に繋がります。
不登校専門オンライン個別指導ティントルの映像教材「ホムスク」は、学習記録が残るので、学校に提出することが可能です。
学習データを提出して学校に認められることで、出席扱いになり、欠席日数への不安を解消することができます。
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不登校専門オンライン個別指導ティントルでは、説明や無料体験を実施しています。
不登校専門オンライン個別指導ティントルのスタッフが相談に乗りますので、不安やお悩みがある保護者の方は、是非体験会へ参加してみませんか。
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【すらら】は、無学年式のオンライン教材です。
すららの学習範囲は、小学校1年生から高校3年生までです。
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まとめ
不登校特例校の特徴やフリースクールとの違いなどについてご紹介しました。
出席扱いになるオンライン学習教材や個別指導などについてもお分かりいただけたでしょう。
不登校特例校やフリースクール以外にも勉強する方法は様々あります。
まずは、ゆっくり休んで心の回復を優先させたいというお子様もいます。
不登校になった時は、お子様の状況を見ながら、取り入れやすい方法から試してみませんか。
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