植物は、インテリアになりますし、癒しにもなるので、ご家庭内で置いているという方も多いでしょう。
植物は、私たち人間と同様に生きており、育てる場合にはお世話も必要です。
育てることで愛着がわきますし、花が咲く喜び、大きく成長する喜びなどプラスの感情も抱くことができます。
また、どれだけ大切に育てても成長が終われば、枯れてしまうというお別れもあります。
植物を育てることは、大人だけではなく、子供にとっての心の成長にも繋がるのでおすすめです。
今回は、子供に与える植物効果やメリット、注意点などについてご紹介します。
子供に与える植物効果やメリットとは
植物を育てることは、子供に様々な効果をもたらすと言われています。
文部科学省「小学校の理科」には、以下のような記載があります。
自然の事物・現象とのかかわり,科学的なかかわり,生活とのかかわりを重視することにより,問題解決の能力や自然を愛する心情を育て,実感を伴った理解を図り,科学的な見方や考え方をもつことができるようにすることが大切である。
文部科学省「小学校理科の特性」抜粋あり
子供が自然とかかわることで、関心や意欲、主体的に問題を見つけることなどができるようになると考えられています。
植物は、子供に様々な効果をもたらしますが、植物を育てることで、子供にとっても良い影響が期待できます。
自然との関りは、特に野外で有効であると言われているので、ご自宅だけではなく、自然の植物と関わることもおすすめです。
ここからは、子供に与える植物効果やメリットなどについてご紹介します。
創造力を養う
子供に与える植物効果として、創造力を養うということもあります。
植物を育てる際は様々なことを考えます。
- 水はどのくらいあげる?
- 肥料はいつ入れる?
- 日向と日陰、どっちがいいの?
子供は、様々なことを考えて、実際に試すことで、創造力が育ちます。
また、疑問を自分で調べることもできますが、両親やご家族に質問することで、家族間のコミュニケーションの機会にもなります。
謙虚な気持ちになる
子供に与える植物効果として、謙虚な気持ちになるということもあります。
植物を育てることで、種から成長までどれだけ時間がかかるのかを知ることができるので、食材として育てる人たちの気持ちを知るきっかけになります。
水やり、肥料を与える、植え替えるなど手間暇をかけて作ったものがお店に並んでいるということを実感することで、謙虚さだけではなく、感謝の気持ちも育むことができるでしょう。
優しい気持ちになる
子供に与える植物効果として、優しい気持ちになるということもあります。
植物は、ブロックや木製のおもちゃのように頑丈ではなく、とても繊細なので、丁寧に扱う必要があります。
引っ張る、折るなど扱い方によっては、育ちが遅くなる、枯れることもありますので、植物と共に優しい気持ちを育てることもできるでしょう。
終わりを知る
子供に与える植物効果として、終わりがあることを知るということもあります。
植物を大切に育てていても、病気で枯れる、成長を終えるなど、植物とのお別れが来ることがあります。
種から新芽になり、花が咲き、実をつけ、枯れるという流れは、植物の生命力、強さを学ぶことができます。
そして、終わりがあることも学びます。
どんなに大切に育てても、愛情をもって接しても終わりがあることを知ることで、生きていることの尊さ、悲しみなどを学びます。
終わりが来た植物は、二度と戻らないことを知り、生命が儚いことについても気づくことで、植物だけではなく、お友達や家族など共に生きる人たちのことも大切にしたい思えるようにもなるでしょう。
脳が活性化する
子供に与える植物効果として、脳が活性化するということもあります。
植物を育てる際は、土の存在が欠かせません。
肥料を入れる、植え替えるなどの際に、土に触れることで子供の五感を刺激します。
五感を刺激することは、脳の活性化に繋がるので、子供の成長にとって良い効果が期待できます。
精神が安定する
子供に与える植物効果として、精神が安定するということもあります。
植物のお世話を太陽の下で行えば、幸せホルモンであるセロトニンも分泌されます。
セロトニンは、神経伝達物質で、精神安定や安心感などの効果も期待できるでしょう。
忍耐力が身につく
子供に与える植物効果として、忍耐力が身につくということもあります。
植物を種から育てる場合は、芽が出る、花が咲く、実をつけるなど段階があり、すぐに成長するわけではありません。
毎日の水やりや肥料を与えるなどお世話をすることで植物は育つので、忍耐力が自然に身につくと言えるでしょう。
植物を育てる際の注意点とは
子供に与える植物効果についてご紹介しましたが、注意すべきこともあります。
ここでは、植物を育てる際に注意すべきことについてご紹介します。
土の中の菌に注意する
子供が植物を育てる際の注意点は、土の中の菌に気を付けることです。
植物や野菜などを育てる際に使用する土には、様々な菌がいます。
菌は、免疫力が低下しているお子様の場合、注意が必要です。
無菌処理をした土もありますが、土の種類によって異なります。
扱い方に注意する
子供が植物を育てる際の注意点として、お子様が口に入れないように見ていることも大切です。
子供の年齢によっては、植物や土、肥料などを口の中へ入れてしまう可能性もあります。
お子様の年齢によっては、植物のお手入れや管理は、保護者や親と一緒に行うことをおすすめします。
子供と一緒に栽培できるおすすめの植物や野菜
子供に与える植物効果やデメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたか。
ここからは、実際にどんな植物を育てたら良いかお悩みの方に、おすすめの植物や野菜などをご紹介します。
ラディッシュ
大根の仲間のラディッシュは、30日程度で育ちます。
サラダや浅漬けで食べることができますし、彩りも綺麗なのでおすすめです。
ラディッシュの収穫時は、お子様が土から引き抜くという体験もできます。
ひまわり
ひまわりは、4日程度で発芽し、開花時期は2ヶ月半程度です。
春から種まきができ、夏以外でも栽培を楽しむことができます。
発芽してから葉が増えていく楽しみや、鮮やかな黄色い花、咲き終えた後にはひまわりの種の収穫もできるので、お子様と一緒に楽しむことができるでしょう。
きのこ
最近は、野菜や花だけではなく、きのこを自宅で育てることもできます。
しいたけやなめこ、えりんぎ、まいたけなどのきのこを育てることができる栽培キットもあります。
きのこが増えていくことも植物と同様に成長の喜びができます。
植物や花と一緒にきのこを育てることもおすすめです。
植物の花がもたらす効果
子供に与える植物効果をご紹介しましたが、最後に植物の花の効果について最後にご紹介します。
農林水産省には以下のようなデータがあります。
最新の研究データでは、花のある部屋と花のない部屋にいる人の神経活動を比較すると、花のある部屋で過ごす人は、ストレス時に高まる交感神経の活動が25%抑えられる一方、リラックス時に高まる副交感神経の活動が29%高まることがわかっており、花の癒し効果が医学的にも証明されています。また、花の香りにはリラックス効果や鎮静効果があり、オフィスに花や緑を置くだけで、労働効率が上がったり、ストレスが軽減。さらに、緑を眺めるだけで、眼精疲労の回復を助けるといった働きも期待できます。
農林水産省「楽しみませんか?もっと花のある暮らし」
植物のある生活は、子供にも大人にも様々な効果が期待できるので大変おすすめです。
まとめ
子供に与える植物効果やメリットなどについてご紹介しました。
子供が植物を育てることで、様々な効果が期待できることがお分かりいただけたでしょう。
子供部屋やリビング、玄関などご家庭内で育てて飾ることで、安らぎや癒しにもなります。
植物のある生活に慣れると、大人になってからも興味を示し、育てるという方は多いようです。
植物のある生活は、子供にも大人にも良い効果が期待できます。
花や野菜、きのこ、観葉植物などを上手く取り入れて、お子様の心と体が健やかに成長するように導きませんか。